フランス・アルプスにあるグランド・シャルトリューズ修道院の半年間を、音楽・照明・ナレーション無しで記録した話題のドキュメンタリー映画『大いなる沈黙へ』が、東京で大ヒット中。関西では第七藝術劇場、京都シネマ、元町映画館で順次公開される。
グランド・シャルトリューズ修道院は、1084年に設立されたカトリックの修道院。カトリックの中でも特に戒律の厳しい男子修道院として知られ、またレシピが門外不出のリキュール、シャルトリューズの生産地としても有名。今作『大いなる沈黙へ』(2005年、169分)は、この山深い修道院で暮らす修道士たちの生活に密着したドキュメンタリー作品。この修道院の中身が映像で公開されるのは、初めてとなる。
今作の構想開始は1984年。ドイツのフィリップ・グレーニング監督が撮影を申し込んだものの、「今はまだ早すぎる、10年後か13年後であれば」との返答があったという。そして16年後となる2000年に修道院側から電話をもらい、今作の撮影が実現した。
撮影の条件は、礼拝の聖歌以外に音楽を使わない、ナレーションも照明も使わない、ということなど。その結果、169分の静謐で美しいドキュメンタリー作品が完成。2006年のサンダンス映画祭で上映され、審査員特別賞を受賞した。
長らく日本公開が待ち望まれていた本作が、今年7月には日本上陸。東京の岩波ホールで公開がスタートし、連日満員を記録。多くのメディアに取り上げられるなど、反響が拡大している。
関西での上映日も徐々に決定。大阪では十三の第七藝術劇場で8月30日(土)から、京都は京都シネマで9月6日(土)から、それぞれ上映が予定されている。神戸では元町映画館で、日程は未定ながら上映が決定している。
『大いなる沈黙へ』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 第七藝術劇場 8月30日(土)~ 京都シネマ 元町映画館 ■映画館 京都シネマ 元町映画館 ■サイト |