大阪・九条のシネ・ヌーヴォで中編映画『いなべ』と『ざくろ屋敷』の上映がスタート。7月19日(土)には深田晃司監督が劇場を訪れ、トークを行った。
深田晃司さんは、日本の映画監督。『歓待』(2010年)で東京国際映画祭の日本映画ある視点部門作品賞を受賞。その他の映画祭でも多数上映された。2013年には二階堂ふみさん主演の『ほとりの朔子』が公開。また劇作家・平田オリザさん率いる青年団のメンバーとしても活動している。
今回は、深田監督が手がけた2本の作品を一挙上映。
『いなべ』(2013年、38分)は、沖縄国際映画祭の地域発信映画の一作として、三重県いなべ市の市民と共同で作りあげた実写映画。ハイキングウォーキングの松田洋昌さんと宝塚歌劇の男役として活躍した倉田あみさんを主演に、地元での姉弟の思い出をめぐる物語を描いている。
『ざくろ屋敷』(2006年、48分)は、フランスの小説家バルザックの「人間喜劇」に描かれている「ざくろ屋敷」のアニメ映画化作品。声は青年団のメンバーがつとめている。
今回の上映に合わせて、深田監督がシネ・ヌーヴォを来訪。上映前と上映後にあいさつとティーチインを行った。
拍手に迎えられた深田監督は、「『ざくろ屋敷』は静止画によるアートアニメーションなので、初めて観るとびっくりするかもしれません。『ざくろ屋敷』は48分、『いなべ』は38分と中編の長さですが、長編映画1本観たぐらいの満足感をそれぞれ持ってもらえるのではと思っています」と話した。
上映後のティーチインでは、なぜバルザックを選んだのか、なぜいなべで作品を作ったのか、などの質問が寄せられ、深田監督が1つ1つ丁寧に回答。観客との交流タイムとなった。
『いなべ』と『ざくろ屋敷』は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで7月19日(土)から8月1日(金)まで上映中。
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■上映日程 7月19日(土)~8月1日(金) ※7月26日(土)~8月1日(金)は、同劇場のシネ・ヌーヴォXで、バルザックの『東京人間喜劇』も上映 ■映画館 ■サイト |