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大阪でオムニバス映画『ヴァージン』舞台あいさつ

7月21日(土)、3人の監督が10代、20代、30代それぞれのヴァージン(処女)喪失を描いた映画『ヴァージン』(127分)の上映が、大阪・十三の第七藝術劇場と京都みなみ会館の2館で同時にスタートしました。

執筆者:一色プロ@KUMAsakebu

今回は、第七藝術劇場で行われた舞台あいさつの様子をレポートいたします。

3作品はそれぞれ個性的で、普段はのぞけない他人の“処女喪失”を観てしまうというなんとも興味深い内容。エロチシズムの中にも、どこか胸がきゅんとして、なんだか元気になれる作品でした。『ふかくこの性をあいすべし』で愛し合った証の跡を映すシーンは、思わずハッと息をのんでしまうほどに美しく印象的でした。


正木佐和さん(左)と、『ゴージャス・プリンセス!』福島拓哉監督が登壇。

舞台あいさつで登壇したのは、30代の女性を描いた『ふかくこの性をあいすべし』主演の正木佐和さんと、20代の担当の『ゴージャス・プリンセス!』福島拓哉監督。正木さん、福島監督ともに大阪にゆかりの深いお2人ということで、地元話にも花を咲かせていました。
福島監督は「監督同士は事前に脚本の読み合わせもなく、簡単な決まり事のみで撮り進めた。撮り終えるまで、お互いの映画について全く知らない状態だった」と裏話を披露。
中でも福島監督は20代を担当するということで、「真ん中にくるだろうから、肩が凝らずに観れるエンタメものにしよう」と考えられたそうです。確かにその言葉通り、3本通して見ても全く疲れることもないように仕上げられている作品でした。

最後に「映画館で映画を観る」ということの大切さを語るお2人。
「映画はスマートフォンで観るためには作られていない。映画館で観て完璧になるように作られている。そして映画館で見たという経験は、必ずなにかみんなの未来の糧になる」と話していました。

第七藝術劇場では7月27日(金)まで、京都みなみ会館は8月3日(金)までの上映。
興味のある方、ぜひお見逃しのないよう、劇場へお急ぎくださいね。
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執筆者:一色プロ@KUMAsakebu

■サイト
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
京都みなみ会館
http://kyoto-minamikaikan.jp/
『ヴァージン』公式サイト
http://ameblo.jp/2012virgin/
【キネプレ記事】切ない“処女喪失”描くオムニバス映画 大阪・京都で公開中
http://www.cinepre.biz/?p=1289