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河瀨直美監督カンヌ受賞ならず 最優秀はトルコ監督『冬の眠り』

第67回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、河瀨直美監督『2つ目の窓』は最高賞「パルムドール」を逃した。トルコ監督の『冬の眠り』が選ばれたほか、審査員賞にはグザヴィエ・ドラン、ジャン・リュック・ゴダールも。

カンヌ会見2
先日会見した河瀬直美さんら(c) Kazuko Wakayama

河瀨直美さんは、奈良を拠点に活動する世界的に有名な映画監督で、カンヌ国際映画祭とも縁が深い。最初『萌の朱雀』(1997年)でカメラ・ドールに輝いたのを皮切りに、『殯の森』(2007年)でグランプリを受賞。2009年には功労者に贈られる「金の馬車賞」を受賞したほか、2013年にはコンペティション部門の審査員をつとめていた。

最新作『2つ目の窓』は、奄美大島が舞台に、16歳の少年少女の恋と成長、そして人間の愛や無常を描いたヒューマンドラマ。
5月24日(土)の夜(日本時間は5月25日(日)未明)に行われた授賞式で、最高賞となるパルムドールを逃した。

今回パルムドールを受賞したのは、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『冬の眠り』。グランプリにはアリーチェ・ロルヴァケル監督の『驚異』、審査員賞にはグザヴィエ・ドラン監督の『マミー』と、ジャン・リュック・ゴダール監督の『言語よ、さらば』が選出。監督賞に『フォックスキャッチャー』のベネット・ミラー、女優賞に『スターへの地図』のジュリアン・ムーア、男優賞に『ミスター・ターナー』のティモシー・スポールが選ばれた。
また、東京藝術大学大学院の佐藤雅彦教授と教え子らがが監督し、短編コンペ部門に出品されていた『八芳園』も受賞はならなかった。

詳細情報
サイト カンヌで河瀨直美さんら会見 奄美の自然描く『2つ目の窓』出品[ニュース]
http://www.cinepre.biz/archives/12830