イタリアン・ホラーの魅力に迫る　京都・大阪でアルジェント企画

『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』の上映に合わせて、イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督の魅力を紹介する企画が始動。京都みなみ会館でオールナイト上映、大阪・十三のシアターセブンで特別講座が実施される。

イタリアン・ホラーの巨匠、ダリオ・アルジェント監督

ダリオ・アルジェントは、イタリアの映画監督。サイコスリラーやホラーの巨匠として知られており、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』（1978年）の製作も手がけている。
今回は、古典的名作「ドラキュラ」を映画化した『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』（2012年、110分）の日本公開を記念して、京都と大阪で2つの特集企画が立ちあがった。

京都みなみ会館では「真夜中のサスペリアナイト」

まず京都みなみ会館では、同作の5月3日（土）の公開を前に、オールナイト上映イベントを実施する。
上映されるのは、ダリオ・アルジェントの出世作として知られるイタリアン・ホラーの名作『サスペリア』（1977年、99分）と、ローマの猟奇連続殺人事件を描いたサスペンスホラー『サスペリア PART2』（1975年、126分）、そしてダリオ・アルジェントの弟子ミケーレ・ソアヴィの監督デビュー作となった『アクエリアス』（1986年、91分）。
上映前には、SFやホラー作品に造詣の深い夢人塔の浅尾典彦さんによる解説トークも行われる。

『サスペリア』© 1977 SEDA SPETTACOLI S.P.A. © 2004 CDE / VIDEA

『サスペリア PART2』© 1974 MEDIATRADE

また、大阪のシアターセブンでは、特別講座「ダリオ・アルジェントとイタリア・サスペンス（ジャーロ）」と題したトークイベントを実施。同じく浅尾典彦さんと、広島経済大学教授で「アルジェント研究会」代表の矢澤利弘さんがパネルディスカッション形式で、ダリオ・アルジェントや「ジャーロ」と呼ばれるイタリア・サスペンスの系譜について解説する。

講義を行う「アルジェント研究会」代表・矢澤利弘さん（左）と夢人塔・浅尾典彦さん

『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』は、大阪・アメリカ村のシネマート心斎橋と京都みなみ会館で5月3日（土）から、神戸アートビレッジセンターで5月24日（土）から、それぞれ上映予定。
京都みなみ会館で5月4日（日）19時からは、同じく浅尾さん・矢澤さんの対談トークも予定されている。

イタリアンホラーの巨匠の魅力を、この機会にぜひ学んでみよう。