1960年代のインドネシアの大量虐殺を加害者の視点から描き、50以上もの映画賞に輝いた話題のドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』が、シネマート心斎橋、京都シネマ、元町映画館で順次公開される。
『アクト・オブ・キリング』(2012年、121分)はドキュメンタリー映画。
1965年にインドネシアで起きた軍事クーデター「9・30事件」。それによって、「赤狩り」と呼ばれた犠牲者100万人規模とも言われる大虐殺がインドネシア全土で行われた。
その実行者で現在は国民的英雄として知られる人物に、ジョシュア・オッペンハイマー監督は、カメラの前で過去の虐殺の再現を演じさせ、その様子を撮影。意気揚々と演じる加害者たちの姿と、彼らに訪れる変化を映しとっている。
もともとは虐殺の被害者への取材を試みるも、当局から被害者への接触を禁止されたことから、このような作品になったという。
そのセンセーショナルな内容が話題を呼び、数々の映画祭で招待上映を実施。2013年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀賞を受賞。その他50以上もの映画賞に輝いている。
インドネシアのスカルノ元大統領の第3夫人であったことから、「デヴィ夫人」の呼び名で知られるデヴィ・スカルノさんも、このクーデターを経験した当事者の一人。東京都内で行われた同作の試写会にも登壇し、「この映画の出来事を、日本の人々はほとんど知らない。現実を知って欲しい」と呼びかけたという。
今年上映されるドキュメンタリー映画の中でも、話題作の一つだ。
映画『アクト・オブ・キリング』は、4月19日(土)からシネマート心斎橋、京都シネマで公開予定。5月24日(土)からは神戸の元町映画館での上映も予定されている。
予告編 |
詳細情報 |
上映日程 |
シネマート心斎橋 4月19日(土)~ 京都シネマ 元町映画館 |
映画館 |
シネマート心斎橋 (大阪市中央区西心斎橋1-6-14ビッグステップビル4F、TEL 06-6282-0815) 京都シネマ 元町映画館 |
サイト |
映画『アクト・オブ・キリング』公式サイト http://www.aok-movie.com/ シネマート心斎橋 http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/ 京都シネマ http://www.kyotocinema.jp/ 元町映画館 http://www.motoei.com/ 『アクト・オブ・キリング』をイラストレビュー/ペンギンシネマ放談 vol.03 http://www.cinepre.biz/archives/11670 |