映画『父のこころ』の公開を記念し、大塚まさじさんのライブが京都の元・立誠小学校で2月22日(土)に開催。同作の谷口正晃監督も来場し、作品の魅力を語った。
映画『父のこころ』(2014年、89分)は、京都を舞台に、仕事の失敗が原因で故郷と家族を捨てた初老の男性と、その家族たちの交流を描く映画。シネマカレッジ京都のワークショップの一環で制作された。
主演は、「プカプカ」「男らしいってわかるかい」などの曲で有名なフォークシンガー・大塚まさじさん。監督は、仲里依紗主演の『時をかける少女』(2010年)などを手がけた谷口正晃さん。
「壊れた家族、というと、再生だったりぬくもりだったり、そういう描かれ方が多いけど、一方で手の届かない悲しみもあるはず。そうした人に寄りそいたいと思って作りました」と話す谷口監督。
大塚さんは「観られる人の立場によって、思うことが違う映画だと思います。ぜひ劇場に足を運んでください」と呼びかけた。
立誠小学校出身だという谷口監督は、ライブ会場となった自彊室に対する特別な思いを披露。懐かしさもあって、本作の撮影にも使用したという。
「悪さをした生徒が反省させられる場所でした」と話すと、大塚さんが「ということでみなさんも反省しながらライブを聴いてください」と呼びかけ、笑いを誘う一幕もあった。
その後は、大塚さんが生演奏を披露。たくみなMCを織り交ぜながら、集まった観衆を歌声で魅了した。アンコールで「プカプカ」が歌われると、会場には手拍子が大きく鳴り響くなど、大盛況のライブとなった。
映画『父のこころ』は、3月下旬に大阪・十三の第七藝術劇場と京都・烏丸の京都シネマ、初夏に神戸の元町映画館でそれぞれ上映予定。
■サイト
『父のこころ』公式サイト
http://chichinokokoro.jp/
シネマカレッジ京都
http://cinemacollege-kyoto.com/