インディーズ映画の新たな才能を発掘する「ぴあフィルムフェスティバル」が、今年も9月から全国で開催中。関西では京都シネマで12月7日(土)から、神戸アートビレッジセンターで12月21日(土)からそれぞれ実施される。
「ぴあフィルムフェスティバル」(以下PFF)は、1977年にスタートした一大映画イベント。これまでも多くの映画監督を輩出してきた実績を持ち、まさに邦画界の“登竜門”的存在として知られている。園子温監督、矢口史靖監督、李相日監督、内田けんじ監督、石井裕也監督といったそうそうたる顔ぶれが、この登竜門から育っていった。
第35回目を迎えた今回は、9月の東京開催を皮切りに、全国5都市で実施。名古屋を経て、京都・神戸、そして福岡で順次開催される。
今回応募で集まったのは511作品。その中から審査で絞り込まれた16作品が「PFFアワード」として上映される。中には、今回唯一の関西出身となった泉谷智規さんが制作した『女島』も。
『女島』 |
その16作品を、橋本一監督や中井美穂アナウンサー、俳優の森山未來さんら最終審査員が審査し、各受賞作品を選出。茨城の田舎町を舞台にした市川悠輔監督のロードムービー『夜とケイゴカー』がグランプリに、団地に住む少年・少女を透明感あるまなざしで描いた猪狩裕子監督の『きみの信じる神様なんて本当にいるの?』が準グランプリに選ばれたほか、計7作品に賞が与えられた。
同フェス事務局は「最新の自主映画は、これまでの『自主映画』のイメージを完全に覆す、”自由”で”エンターテインメント”な作り手の個性と思いの溢れる傑作たちです!」とPRしている。
『夜とケイゴカー』 |
今回の開催中には、上映にあわせて監督たちが来場し、作品についてのトークを行う企画も実施。
またそれ以外の招待作品部門として、知らなかったことを伝える力を持った作品4本を上映する「知らなかった!」企画や、映写機を持ちこんで8ミリ映画6本を上映する「さよなら?8mmフィルム」も行われる。
第35回PFFぴあフィルムフェスティバルは京都シネマで12月7日(土)から20日(金)まで、神戸アートビレッジセンターで12月21日(土)から23日(月・祝)まで、それぞれ開催。
登竜門から巣立っていく才能を、いち早くキャッチしよう。
詳細情報 |
開催日程 |
・京都シネマ 12月7日(土)~20日(金) ・神戸アートビレッジセンター 12月21日(土)~23日(月・祝) |
料金 |
・コンペティション部門 前売800円、当日1,000円(当日学生券700円) 京都フリーパス 4,500円 神戸フリーパス 4,500円 ・招待作品部門 ・コンペティション部門+招待作品部門 |
映画館 |
京都シネマ (京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620番地、TEL 075-661-3993) 神戸アートビレッジセンター |
サイト |
第35回PFFぴあフィルムフェスティバル http://pff.jp/35th/ 京都シネマ http://www.kyotocinema.jp/ 神戸アートビレッジセンター http://kavc.or.jp/ 神戸でぴあフィルムフェス 若者の渾身作ずらり http://www.cinepre.biz/?p=3489 |