バスター・キートンの浪漫 キネピアノ in テアトル梅田 |
映画人たちが夢見た頂点。
重力も物理法則も翔び越える。
命がけで映画に挑んだ男、バスター・キートン。
サイレント映画+ピアノ生演奏の人気企画「キネピアノ」が、大阪・梅田の映画館「テアトル梅田」で9/9(金)~15(木)に開催!
アクションスターたちが憧れた喜劇王バスター・キートンの短編含む10作品をピアノ伴奏付きで上映します。
キートンは、曲芸的アクションと映画的編集のマジックとリズムが、ぜんぶ同時にできちゃってる。 宇多丸 ラッパー・ラジオパーソナリティ |
上映日:9/9(金) タイトル:『探偵学入門』 [show_more more=”作品詳細へ” less=”閉じる” color=”navy” list=”»»” size =”120″ ] 制作・時間:1924年・アメリカ・45分
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タイトル:『海底王キートン』
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制作・時間:1924年・アメリカ・65分
作品解説:『警官騒動』は無声喜劇ギャグのお約束「追っかけ」の究極形だ。キートンを追って画面上に無限に広がる警官の大群はいやが上にも超現実感をもたらす。
『海底王キートン』はキートンの長編中最もヒットした作品。レアな潜水シーンは透明度の高いタホ湖で撮影されたが、水が冷たすぎて一度に30分しか撮影できなかったという。キートンと共に船上サバイバルに挑むヒロインは『探偵学入門』でも共演したキャスリン・マクガイア。監督に『散り行く花』(1919)の俳優ドナルド・クリスプがクレジットされている。
併映:『警官騒動』(1922年・アメリカ・18分) |
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タイトル:『セブン・チャンス』
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制作・時間:1925年・アメリカ・56分
作品解説:土曜日に警官軍団に追っかけられるキートン、日曜日は花嫁軍団に追っかけられる!
『セブン・チャンス』の原作はブロードウェイの舞台で当初キートンは乗り気でなかったが、映画後半の怒涛のアクションで巻き返した。ベルモンドの『華麗なる大泥棒』にも通じる(?)落石アクションは必見!
併映はキートンの記念すべき映画デビュー作。主演のロスコー・アーバックルは当時の大スターでキートンの映画の師である。修行時代のキートンの初々しい姿を見ることができる。
併映:『ファッティとキートンのおかしな肉屋』(1917年・アメリカ・25分) |
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タイトル:『拳闘屋キートン』
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制作・時間:1926年・アメリカ・77分
作品解説:キートンのお気に入りだったという隠れた名作。草食系おぼっちゃまが男を磨くため山にこもるが、同姓同名のプロボクサーと間違われ試合に出るハメに。
おぼっちゃまと彼を溺愛する執事とのバディぶりが本作の見どころだ。主人を支える健気な執事を思わず応援したくなる。演じるのは『バグダッドの盗賊』(1924)などで知られる名優スニッツ・エドワーズ。またマーティン・スコセッシは『レイジング・ブル』(1980)の撮影にあたり『拳闘屋』の雰囲気を参考にしたという。
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タイトル:『大列車追跡』
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制作・時間:1926年・アメリカ・79分
作品解説:南北戦争時代の実話を基にしたキートン最大の野心作。北軍のスパイが「将軍号」を強奪し、南部の機関士が単身追いかけてゆく。
本作の主役は2台の蒸気機関車だ。実生活でも鉄オタだったキートンはこの映画の制作に持てる力のすべてを注いだ。列車が橋から落ちるショットは無声映画で最もカネのかかったショットと言われる。オーソン・ウェルズは「南北戦争を最も忠実に再現した映画」と高く評価した。追いつ追われつの構成は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)に影響を与えたのではとも思わせる。
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タイトル:『キートンの蒸気船』
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制作・時間:1928年・アメリカ・71分
作品解説:東部の大学を卒業した息子とミシシッピ川で古い蒸気船を所有する父親が十数年ぶりに再会。立派な後継者を想像した父の前に現れたのはチャラい腰抜け青年だった。
頑固親父を演じるアーネスト・トレンスは『ピーターパン』(1924)のフック船長など悪役を得意とした。本作には「壁がキートンの上に倒れる」超有名なショットがある。今なお「映画史上最高のスタント」と言われ数多くのオマージュやパロディが捧げられている。
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タイトル:『キートンのカメラマン』
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制作・時間:1928年・アメリカ・70分
作品解説:『大列車追跡』の興行的失敗などにより自社撮影所を閉鎖せざるを得なかったキートンが、MGM社の専属となって最初に撮った作品。慣れ親しんだスタッフたちと協働したほぼ最後の映画になる。この後、映画界がトーキーへ移行してゆく中でキートンはMGMから制作への関与を禁じられ映画創作の自由を失ってゆく。
『カメラマン』はニューヨークでロケ撮影された。当時のヤンキー・スタジアムでのキートンの「ひとり野球」は屈指の名場面である(キートンは無類の野球好きだった)。
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俳優本人が生身のカラダをはる決死のアクションがもたらす高揚感! [show_more more=”解説本文へ” less=”閉じる” color=”navy” list=”»»” size =”120″ ] 19世紀末の映画誕生は大いなる“活劇”時代の幕開けだった。ロケーション撮影と編集技術によってアクション・スターたちは狭いステージから解き放たれ、全地球が彼らの舞台になった。そのトップランナーがバスター・キートンだ。 映画監督、コメディアン、スタントマンのすべてに秀でたキートンは活劇をアートの領域にまで高めたが、芸術家と呼ばれることを拒否し一芸人であろうとし続けた。 CG全盛の現代でも、いやだからこそ、俳優本人が生身のカラダをはる決死のアクションがもたらす高揚感はハンパない。ジャッキー・チェンが、ジャン=ポール・ベルモンドが、トム・クルーズが…キートンの“浪漫”を受け継ぐ勇者たちがそれを証明し続けている。それでも、無声時代に輝いたキートンの“史上最高のアクション”を誰も超えることはできないのだ! いいをじゅんこ
クラシック喜劇研究家 [/show_more] |
■鳥飼りょう [show_more more=”演奏者詳細へ” less=”閉じる” color=”navy” list=”»»” size =”120″ ] サイレント映画専門の楽士。 ピアノ、パーカッション、トイ楽器等を演奏。 2012年、Planet+1で大森くみこが活動弁士を務めるユニット「深海無声團」のパーカッショニストとしてデビュー。その後2015年に、神戸映画資料館でピアノのソロ伴奏デビュー。全ジャンルの映画に即興で伴奏をつけ、これまでに伴奏した作品数は500以上。映画に寄り添うその演奏は好評を博し、国内外の映画祭や劇場等での伴奏上映に多数出演。 2021年、ピアノを常設する映画館を巡る全国ツアー「ピアノ×キネマ」を開催。 定期上映としては、Planet+1の「映画の樹シリーズ」(2015年~)、元町映画館の「SILENT FILM LIVE」(2018年~)、第七藝術劇場・シアターセブンの「アフター・リュミエール」(2021年~)でそれぞれ伴奏を担当(いずれも現在継続中)。 さらに、キネプレと連携した上映イベント「キネピアノ」にも積極的に取り組んでおり、現在最も上映会で演奏する楽士のうちの一人として関西を中心に活動している。 無声映画振興会代表。 [/show_more] |
[show_more more=”関連イベント詳細へ” less=”閉じる” color=”navy” list=”»»” size =”120″ ]
※すべて会場はTSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE。
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■開催日程・上映作品 9月9日(金)19:00~ 上映作:『文化生活一週間』(短編)+『探偵学入門』(合計67分) 9月10日(土)19:00~ 9月11日(日)19:00~ 9月12日(月)19:00~ 9月13日(火)19:00~ 9月14日(水)19:00~ 9月15日(木)19:00~ ■料金 ■チケット購入について ■映画館 ■開催団体 |