11月5日(土)公開の高梨臨さん、斎藤工さん主演作『種まく旅人~夢のつぎ木~』のPRイベントが10月8日(土)大阪のツイン21にて開催。高梨さんが登壇し、トークショーを行った。
『種まく旅人~夢のつぎ木~』(2016年)は、日本の第一次産業を応援する『種まく旅人』シリーズ『種まく旅人~みのりの茶~』(2012年)、『種まく旅人~くにうみの郷~』(2015年)に続く第三弾。今回は岡山県赤磐市が舞台となり、オール岡山ロケで撮影が行われた。
主人公の片岡彩音(高梨臨さん)は、一度は女優を夢見て上京したものの兄が病で倒れたことを機に故郷に戻り、市役所勤めをしながら桃を育てている兼業農家。兄の願いでもあったつぎ木で作りだした新種の桃「赤磐の夢」を品種登録することが、目下の目標。そんなある日、桃の栽培についてのレポートを書くために、農林水産省の職員・木村治(斎藤工さん)が東京からやってくる。彼には故郷でお茶農家を営む兄夫婦(吉沢悠さん、田中麗奈さん)の影響で、日本の農業政策を農家が流す汗に見合うものに変えたいという大きな目標があるが、多忙な日々に追われ、その理想を見失いかけていた。最初はギクシャクする彩音と治だが、次第に距離を縮めていく。夢を追うこと、生きることを描いた青春ストーリー。
池内博之さん、津田寛治さん、弁慶さんらが脇を固める。シリーズ第一弾『種まく旅人~みのりの茶~』でお茶農家と市役所職員を演じた田中麗奈さん、吉沢悠さんが、同じ役の成長した姿として特別出演しているのも見どころの一つ。メガホンを取ったのは、『半落ち』(2004年)、『群青色の、とおり道』(2015年)などで知られる佐々部清監督。
今回は同作のキャンペーンとして、舞台となった岡山を中心に、九州、沖縄、京都、奈良などの物産展が開催。その一環として、主演の高梨臨さんのトークショーが行われた。
高梨さんは、最初に台本を読んだ時「人と人とのヒューマンドラマが穏やかに描かれていて、とても素敵だなと思いました。その時はまだ岡山県に行ったことがなかったので、どんな景色が広がるんだろうと思っていました」と感想を持ったという。実際に約3週間、撮影のため岡山に滞在したが、「緑が豊かで『緑』『太陽』という感じで土地からパワーをすごく受けました。防蛾灯と言って、桃畑に蛾がよらないようにライトを付けるのですが、それがイルミネーションのようで、幻想的な感じですごく素敵な景色でした」と当時を振り返った。
共演者について「斎藤工さんとは何度か共演させていただいているので息も合うし、お互い普段二人で話すようなそんなノリでやったという感じでした」と高梨さん。初共演の津田寛治さんについては「面白いノリで来て下さるので、それに対応するだけですごくいいテンポが作れました」とニコニコ話し「チームワークは、ばっちり」と作品同様温かい現場であったことをうかがわせた。
佐々部清監督については「心優しく、おしゃべりがお好きな方です。みんなに家族のように接して下さいました。スタッフさんを含めお酒を飲みに行ったりして。温かい方です」と印象を語った。
劇中にも出演する赤磐市の公式ゆるキャラ「あかいわモモちゃん」の着ぐるみに入っての演技について「暑いですし、重いですし、真夏だったので、普段あのゆるキャラに入られている方々は本当に大変なんだろうなと思いながら、演じました。でも、私自身キャラクターものが好きなので、すごくテンションがあがりました」と語る。
最後に高梨さんは同作の魅力について、「産業を応援するという意味でも大切な映画ですし、誰でも楽しめるエンタメ性もあり、単純に楽しんでいただける作品になっていると思います」とPR。「人と人とのつながりがすごく素敵で温かい映画になっていますので、是非劇場に観に来てください」と呼びかけた。
映画『種まく旅人~夢のつぎ木~』は、11月5日(土)より大阪ステーションシティシネマ、布施ラインシネマ、Tジョイ・京都などで公開開始。11月12日(土)からは109シネマズHAT神戸でも上映される。
大阪ステーションシティシネマでは、初日11月5日(土)に出演の辻伊吹さん、主題歌を担当しているにこいちによる舞台挨拶が決定。にこいちによる主題歌「夢の続き」も披露される予定。
映画『種まく旅人~夢のつぎ木~』予告編 |
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■上映日程 11月5日(土)~ ■サイト |