「パンツァー・フォー」のかけ声のもと、3月5日(土)、『ガールズ&パンツァー 劇場版』のイベント上映「これが本当の“塚口流戦車道”です。上映」の2回目が塚口サンサン劇場で開催。重低音の響く中、ファンたちはクラッカー・紙吹雪・かけ声・コスプレありの鑑賞を堪能した。
上映前、戦車道に則って起立、礼! |
2012年以降テレビ放映され、人気となったアニメシリーズ。戦車を用いた武芸「戦車道」が大和撫子のたしなみとされている世界を舞台に、女子高生たちが戦車戦を通して成長していく様子や友情を描く。今回の映画作品は口コミで人気が拡大し、興行収入13億円を突破した。とくにツイッターでは「ガルパンはいいぞ」という発言が広まり、話題となっていた。
これを受けて、塚口サンサン劇場では、同作を2月27日(土)から3月18日(金)まで3週間上映。すべての上映回を、ウーファーを特別に設置したセッティングで実施。重低音を特化し、戦車の砲撃音をより響く形に仕上げた。
さらに2月27日(土)と3月5日(土)には、「これが本当の“塚口流戦車道”です。上映」を開催。これは同劇場がインド映画のマサラ上映や、『パシフィック・リム』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『キングスマン』などのイベント上映で培ったノウハウを応用したもので、上映中にクラッカーを鳴らしたり、紙吹雪を舞わせたりしながらの鑑賞を推奨。歓声やかけ声もオッケー、コスプレでの鑑賞も許可するなど、お祭り感あふれるイベントとして実施した。
イベントのチケットは、販売開始直後に完売という人気ぶりだった。
当日は、戦車や登場人物のコスプレに身を包んだ参加者たちが多数集結。
地下1階ロビーが解放され、劇場スタッフ手作りの戦車が鎮座する前で、撮影やファン同士の交流が行われた。
イベント上映が実施されたスクリーン4の2階下にあるスクリーン4は、待合室として開放。ガルパンの舞台となった茨城県大洗町から、今回のイベント用に届いたビデオメッセージが上映された。
また、イベント上映のひとつ前の回も満席になり、見終わった後休憩をはさんでそのままイベント上映に参加する観客も見受けられた。
19時45分からの上映では、劇中の「パンツァー・フォー」のかけ声と、“戦車道”の精神にのっとっての礼から上映がスタート。戦車の砲撃音にあわせて多数のクラッカー音が劇場内にこだまし、火薬のにおいが立ち込める臨場感たっぷりの場内となった。フライングしたクラッカーには「はやまるな」と呼びかけるほか、主人公の幼少期のシーンには「かわいい」と反応した後、「おまわりさん、こいつです」「おまわりさん、俺たちです」と声を上げるなど、会場は爆笑に包まれた。
歌が流れるシーンでは観客も一緒になって合唱したり、手拍子を合わせたり、サイリウムを振ったりする一幕も。一体となって盛り上がり、塚口サンサン劇場流のイベント上映を満喫した。
大阪から参加した男性2人組は「この作品自体、映画館でぜひ見てほしい。しかもそれが、こんな興奮できる環境でみんなで鑑賞できる。ガルパンはいいぞ。そして塚口サンサン劇場もいいぞ」と話した。
詳細情報 |
■映画館 塚口サンサン劇場 (尼崎市南塚口町2-1-1、TEL 06-6429-3581) ■サイト |