東日本大震災と神戸をつなぐ映画『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』が、1月16日(土)から大阪・神戸で上映される。『その街のこども』『あまちゃん』の井上剛監督・大友良英さんらが参加。
『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』(2015年、100分)は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」を手がけた井上剛監督、音楽家の大友良英さんらが参加した、東日本大震災をテーマにした映画作品。震災で住む場所が離れてしまった同級生たちが、立ち入り禁止地域となってしまった福島の母校へタイムカプセルを掘り起こしに行くというロードムービー。
もともと、阪神・淡路大震災を描いた森山未來・佐藤江梨子主演の『その街のこども』(2010年)
を手がけたNHK、井上監督、大友さんらが再結集し、神戸から福島をつなぐ物語を新たに生み出した。脚本は、『私をスキーに連れてって』などを生み出した一色伸幸さん。出演は「E-girls」の石井杏奈さん、ロックバンド「黒猫チェルシー」の渡辺大知さん、アイドルグループ「NMB48」の木下百花さんら。
もともとは、2015年3月にNHKでスペシャルドラマとして放映。それに26分を追加して、映画版として再編集された。
きっかけは、神戸の復興を願う歌「しあわせ運べるように」だという本作。この歌を東日本大震災後の東北にも広めたいとの動きの中で、歌を題材にした映画企画が立ち上がった。一色伸幸さんが脚本の担当に決定、東北と神戸をつなぐ物語として企画が進んでいたという。そして『その街のこども』のプロデューサー京田光広さんと一色さんが福島の浪江町を訪れ、阪神・淡路大震災20年の特集ドラマとして作成することに。井上剛監督の参加も決定し、製作がスタートした。
井上監督は、「撮ってるあいだもコドモらは日々オトナになっていく。成長する彼らと《時が止まった場所》で毎日撮影しながら、そこにある現実、理不尽さを突きつけられた人たちを思った。伝えきれないその心を想像してみた。想像は出来る。出来ると信じ、コドモたちの眼に映る景色を撮り続けた。ここには今の日本が横たわっていると思う」とコメントしている。
『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』は、大阪・アメリカ村のシネマート心斎橋と、神戸の元町映画館で1月16日(土)から上映開始。初日には、井上監督、渡辺大知さんの舞台挨拶も。京都シネマでも2月20日(土)から上映予定。
ちなみに『その街のこども 劇場版』も、大阪・十三のシアターセブンで1月9日(土)から22日(金)まで上映されている。
『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・シネマート心斎橋 1月16日(土)~ ・元町映画館 ・京都シネマ ■映画館 元町映画館 京都シネマ ■サイト |