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大阪で今年も『その街のこども』上映へ 震災の95年生まれは千円

阪神・淡路大震災から21年を迎えた今年、森山未來・佐藤江梨子主演で同震災後の神戸を描いた『その街のこども 劇場版』が、シアターセブンで再び上映される。震災の1995年生まれの方は1,000円で鑑賞可能。

その街のこども

『その街のこども 劇場版』(2010年、83分)は1995年の阪神・淡路大震災の傷跡と震災後の神戸の姿を描いた映画作品。震災15年目となる2010年の1月17日の朝、NHKのテレビドラマとして放映されたのがきっかけ。これが大きな反響を呼んだことから、劇場版として製作された。映画作品も、放送文化基金賞や横浜映画祭で受賞するなど、高い評価を得た。
ストーリーは、震災15年目の節目に、東京で暮らす男女が神戸を訪れ、追悼のつどいまでの時間を一緒に過ごすさまを描くというもの。あえてドキュメンタリータッチで描くことで、独特の空気感を作り出すことに成功している。
監督は、朝ドラ「あまちゃん」のチーフ演出をつとめた井上剛さん。音楽は同じく「あまちゃん」などを手がけた大友良英さん。脚本は映画『ジョゼと虎と魚たち』や「カーネーション」などの渡辺あやさん。

その街2
(c)2010 NHK

主演は神戸市出身の森山未來さんと、同じく神戸で被災した経験を持つ佐藤江梨子さん。実際に震災の被害を受けた神戸のいろんな場所でロケを行った。2010年のテレビ放映当日の朝の「追悼の集い」を撮影し、そのままラストシーンとして盛り込んで当日に放映したという。

その街3
(c)2010 NHK

シアターセブンでは、毎年1月に上映してきた、ある意味風物詩的な存在の同作。昨年2015年は震災から20年という節目にあわせて、大阪・神戸・京都の3館上映が実現した。21年を迎えた今年も、シアターセブンでは例年通り上映を行う。震災1.17前日の1月16日(土)の上映時には、井上監督のトークも予定されていてる。

ちなみに1月16日(土)からは、シネマート心斎橋で『LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』の上映も。これは、井上剛監督・大友良英さんらが手がけた新作で、神戸の女子高生が故郷・福島を目指して旅をする物語。

『その街のこども 劇場版』は、大阪・十三のシアターセブンで1月9日(土)から22日(金)まで上映予定。

『その街のこども』予告編

詳細情報
■上映日程
1月9日(土)~22日(金)

■料金
一般1,200円、シニア1,100円、高校生・中学生1,000円、小学生以下1,000円、会員1,000円。
1995年生まれの方1,000円(年齢確認が必要)

■映画館
シアターセブン
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F、TEL 06-4862-7733

■サイト
『その街のこども 劇場版』公式サイト
『その街のこども 劇場版』(シアターセブン内ページ)
シアターセブン