関西の映画界を盛り上げようと、TSUTAYAと大阪の映画館、配給などがタッグを組んだ「映画ミライ会」が活動を拡大。T-CLUB MAGAZINEでの誌面展開のほか、TSUTAYA店舗でのコーナーもスタートした。
「映画ミライ会」は、大手レンタルビデオ店TSUTAYAと、大阪の映画館、配給などが提携し、「関西の映画を盛り上げたい」という思いでスタートした企画。2014年7月から活動を開始した。劇場は、シネ・リーブル梅田、テアトル梅田、シネマート心斎橋、あべのアポロシネマが参加している(2015年1月現在)。
TSUTAYAが毎月20日に発刊するフリーペーパー「T-CLUB MAGAZINE」内に、1~2ページほどのコーナーを作り、その中で劇場や配給おすすめの新作映画や、その新作を観る前にレンタルで観ておいたほうがより理解が深まる関連作DVDの紹介などを行っている。参加劇場共通クーポンも配布し、上記4館では期間限定で当日料金が300円割引になる。
今月1月20日発刊号では、「関西ご当地映画特集」として、大阪や兵庫を舞台にした、もしくは撮影された新作を紹介。大阪からは、なんばを舞台にした渋谷すばる主演作『味園ユニバース』と、南河内市の高校生たちの青春を描く『あしたになれば。』。兵庫からは、洋裁店主を中谷美紀が演じた『繕い裁つ人』、阪神・淡路大震災を知らない若者世代を描く『劇場版 神戸在住』、甲子園に出場した台湾の高校野球チームの史実を基にした『KANO~1931海の向こうの甲子園』、淡路島と神戸を舞台にしたラブストーリー『摂氏100℃の微熱』がピックアップされている。
また2015年からは、実際のTSUTAYA店舗とも連携を開始。先駆けとして、TSUTAYA あべの橋店(大阪市阿倍野区)内に専用コーナーを設置し、まずは今回の「関西ご当地映画特集」の関連作を展示した。
大阪を舞台にした『どついたるねん』や「じゃりん子チエ」、震災がテーマの『その街のこども』などが陳列され、多くの人にレンタルされているという。新作のプレスシートも読めるように展示されており、好評だ。
今後は、あべの橋店以外の大阪の店舗や、映画館での展開も計画しているという。TSUTAYA利用者や映画ファン、その周辺客を巻き込み、TSUTAYAと劇場を回遊する流れを作り出すのが狙いだ。
映画ミライ会は、現在facebookページを運用中。2月号の読者プレゼントも実施している。詳しくはこちら。応募締め切りは2月19日(木)まで。
今後もT-CLUB MAGAZINEでは毎号コーナーを展開予定だが、それ以外にも大きく活動の幅を広げていく「映画ミライ会」。関西の映画界にとっての新風となることを期待したい。
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