「多様性」をテーマに、社会性のあるさまざまな映画作品を一挙に上映する「よどがわダイバーシティ映画祭2014」が、大阪・十三のシアターセブンで12月6日(土)から開催される。
ダイバーシティの意味は「多様性」。日本国では12月4日から10日が人権週間と定められているのに合わせて、「ダイバーシティ」をテーマにした社会性の高い作品を一挙上映する。
まず現在も上映中の『チョコレートドーナツ』(2012年、97分)を継続して上映。ゲイのカップルとダウン症の少年の3人の実話を題材にした人気作だ。
つづいて12月6日(土)からは、赤字にあえぐ老舗ホテルの再建を描いたドキュメンタリー『日本一幸せな従業員をつくる!~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦~』(2014年、92分)と、児童養護施設の日常を8年間記録した『隣る人』(2011年、85分)を上映する。
12月13日(土)からは、『ある精肉店のはなし』(2013年、108分)、『マダム・イン・ニューヨーク』(2012年、134分)、『HAFU ハーフ』(2013年、87分)を上映。
『ある精肉店のはなし』は、大阪・貝塚市の精肉店の1年に密着し、「命を食べる」ことの本質に迫ったドキュメンタリー作品で、文化庁映画賞の文化記録映画大賞に輝いた。
『マダム・イン・ニューヨーク』は、インドの主婦がニューヨークを訪れ、英会話を学び、一人の人間として自信を取り戻していく物語。
『HAFU ハーフ』は、日本人と外国人の間に生まれた5人の人生を通して、国籍や人種、文化、アイデンティティを取り上げるドキュメンタリー。
開催期間中は1日だけのイベントも実施。12月6日(土)には、HIV/AIDSに対するレーガン政権の無為無策に抗議し、人種やジェンダーの枠を超えて社会の変革に挑んだACT UPの姿を映す『怒りを力に~ACT UPの歴史~』(2012年、93分)を上映。ジム・ハバード監督が登壇し、トークを行う。
12月19日(金)は、「インド+日本 貧困をアートでぶっとばせ!!~短編映画&トークの集い~」と題し、インドの社会問題を描いた短編ドラマや日本とインドの児童らの交流を記録したドキュメンタリーを上映。トークイベントも実施する。
他にも、『隣る人』『チョコレートドーナツ』でも、ゲストによるトークショーが予定されている。
「多様性についての一考の機会にしてほしい」と話す担当者。「映画ファンにも見逃せない作品ばかり。見逃されている方や、もう一度作品を鑑賞したいという方は是非この機会に見ていただければ」と呼びかけている。
よどがわダイバーシティ映画祭2014」は12月6日(土)から19日(金)まで実施。『チョコレートドーナツ』は11月から継続して上映中、『マダム・イン・ニューヨーク』は期間終了後も上映を続ける。
詳細情報 |
■開催日程 12月6日(土)~19日(金) 『チョコレートドーナツ』 11月15日(土)~12月12日(金) ■映画館 ■サイト |