尼崎の塚口サンサン劇場に10月19日(日)、「ヒーロー」が登場し、チケットのモギリを行った。実はこれ、同館スタッフの手作りによる扮装。その完成度の高さに、居あわせた観客から歓声が起こった。
尼崎市の塚口サンサン劇場に登場したのは「ロード」と名付けられた特撮ヒーロー。白を基調にしたコスチュームに青いライン、そしてすらりとしたシルエットが目を引く。
10月19日(日)には、同館で実施中の特集上映「サンサンアクションクラブ入団式」に合わせて、チケットのモギリを実施。館内スタッフが「手袋でモギリにくいため、多少もたつきますが大目に見てください」と呼びかけ、笑いを誘った。中には、一緒に記念撮影する観客も。
中の人は、実は同館で約半年前から働き始めた男性。特撮の映画やドラマが大好きで、自身も大学で映像制作を学んでいるという。
コスチュームの予算は約2万円。100円ショップで売っている乳幼児用のマットの裏側を使い、各種のプロテクターを制作。頭部はヘルメットを流用し、目の部分は自分で加工した。見た目と違い、稼働域が結構広く、少しのアクションになら耐える。制作に要した期間は1カ月半。「これを使って映像を作るつもり」だという。
ヒーローの名前は「ロード」。「本人の中では、もう設定が結構決まっています」(同館担当者)とのことで、「地球とは別の星の、王位継承の時に父王を殺された落ちこぼれ王子が、ワープゲートで地球に飛ばされ、精神体となる。そのままでは活動できないため人間に憑依し、王位奪還を胸に、王から受け継いだ王の鎧の力で反乱軍と戦う」ストーリーだという。
その他のことを聞こうと思ったが、「しゃべらない設定なので」(担当者)と取材がシャットアウト。では担当者に「次回の登場はいつですか?」と聞くと、「シフト制なので何とも・・・」と確定していない様子。今後の活躍はいまだ未知数のようだ。
特集上映「サンサンアクションクラブ入団式」は、10月18日(土)から11月14日(金)まで、塚口サンサン劇場で実施。各作品を1週間ずつ上映予定。『イン・ザ・ヒーロー』は10月25日(土)から11月7日(金)まで、同館で上映。
またロビーでは、特撮や怪獣もののグッズ販売も実施している。
詳細情報 |
■実施日程 10月18日(土)~11月14日(金) 10月18日(土)~24日(金) 『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』 ■料金 ■映画館 ■サイト |