大東市、大阪市西成区など大阪各地でロケが行われた、芦田愛菜主演・行定勲監督作『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』が6月21日(土)から公開される。
『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(2014年、113分)は、『きいろいゾウ』などで知られる作家・西加奈子さんの「円卓」の映画化作品。『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』などで知られる行定勲監督がメガホンを取った。芦田愛菜さんが初主演作としても話題に。
大阪の団地で大家族と共に暮らしながらも、普通の生活がイヤで孤独や人と違うことにカッコよさを見出す少女・こっこ。気になった言葉をジャポニカ学習帳に書き溜めるのが日課の彼女が、ある夏休みを通して成長する様を描く。
大阪を舞台にした作品であることから、実際の撮影の多くも大阪で行われたという本作。大東市の学校や大阪市西成区の公園を中心に、その他堺市、池田市、吹田市などでも撮影された。
大阪市内で行われたマスコミ向け座談会に登場した行定監督は、「小学生は、半径5キロ圏内ぐらいで行動しているもの。その範囲内で映画を作るということは、みんなが日常に触れている場所、全国の人が郷愁にひたれる場所がいいと思っていました」と話す。
そこで、「大阪らしいところも欲しかったけど、コテコテの大阪らしさは排除したかった」と振り返る。「なんてことない場所だけど、作品のイマジネーションがふくらむ、そんな場所を探して、今回のロケ地となった」という。
さらに今回の大阪でロケ地担当者の対応を絶賛。「学校など、あれだけのロケ地があり、対応ができるのなら、利用したい映画監督はたくさんいるんじゃないかな。東京ではない地方都市を描きたいとき、重宝されると思います」と話し、これからの大阪でのロケ誘致にエールを送った。
「大阪の風景でありながら、かつ普遍的な風景が映っている作品になりました。大阪出身の知り合いからも、『わたしの知っている大阪の日常を撮ってくれてありがとう』という声が多い。観光的なものではなく、大阪に住む人たちが思う大阪になったのかな」と話す行定監督。「常識とは少し違う感性を持つこっこという少女と、それをあたたかく見守る家族がいる。そしてこっこが、個性を失わずに正しいラストシーンを迎える。それは舞台が大阪でないと成立しなかった映画だと思います。ぜひその空気を感じてください」と呼びかけた。
映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』は、6月21日(土)よりTOHOシネマズ梅田などで公開開始。
また各市役所や観光センター、あべのアポロシネマなどでは、撮影シーンの写真展なども実施されている。
※追加情報
宝塚のシネ・ピピアでは8月1日(金)に行定勲監督のトークショーを実施。また、8月13日(水)から8月17(日)での追加上映も決定。
塚口サンサン劇場では、8月9日(土)に行定勲監督と出演者・青山美郷さんの舞台挨拶とトークショーが予定されている。
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詳細情報 |
■上映日程 6月21日(土)~ ■映画館 塚口サンサン劇場 ■サイト |