58歳女性の前向きに生きる姿描く　関西で『グロリアの青春』上映へ

チリの58歳のキャリアウーマンの生きざまを描き、ベルリン国際映画祭で銀熊賞などに輝いた『グロリアの青春』が、シネ・リーブル梅田、京都シネマ、元町映画館で上映される。

『グロリアの青春』（2013年、109分）は、チリの首都サンティアゴを舞台に、58歳のキャリアウーマンが前向きに生きていく姿を描いたヒューマンドラマ。チリのベテラン女優パウリーナ・ガルシアが、結婚、子育て、離婚を経験した58歳の女性を熱演している。
2013年のベルリン国際映画祭で銀熊賞・主演女優賞を受賞。他の多くの映画祭でも高い評価を受けている。
独身生活を謳歌し、仕事にも充実感を覚えていたグロリアは、ある晩ダンスホールで年配の男性ロドルフォに誘われる。一夜限りの関係だったが、ロドルフォから正式な交際を申し込まれることになり・・・というストーリー。

1人の中年女性の前向きでパワフルな生き方を描いた『グロリアの青春』。同作を手がけたきっかけについて、「私の母親世代の女性の世界について描く映画が成り立つかどうか、そして、それはいったいどういうものになるのか、という疑問から」はじまったと話すセバスチャン・リレオ監督。
チリのサンティアゴの60代に近づいた女性たちについて「厳しい世界の中で自分の居場所を見つけようと戦い、（中略）過ぎた年月の長さにも関わらず、いまだに物事を諦めようとせず、感じ続け、踊り続け、生き続けようとする女性たちです」と表現し、その魅力をたたえている。