関西のミニシアターの支配人たちをゲストに迎えた豪華なトークイベントが、4回にわたって開催される。京都の元・立誠小特設シアターが、映画館に焦点を当てたドキュメンタリー映画2作品の上映に合わせて実施する。
『旅する映写機』『小さな町の小さな映画館』の上映に合わせた関連企画。
『小さな町の小さな映画館』(2011年、105分)は、北海道・浦河町ので90年以上も続く映画館「大黒座」を取材したもの。そのいわば続編にあたるのが『旅する映写機』で、こちらは全国の映画館15カ所を取材し、姿を消しつつあるフィルム映写機や映写技師たちの情熱などにスポットライトを当てている。
今回2作品が元・立誠小特設シアターで上映されることから、関連イベントを実施。もうすぐ開設1年を迎える「新人映画館」である同シアターが、関西で活躍しつづける「映画館の先輩たち」をゲストに招き、「映画館やそれを支える人の魅力」に迫るトーク企画を、上映期間中に4回開催する。
なおトークイベントは映画上映後に参加可能。どちらかの作品の観賞が必要となる。別日の半券提示でも可。
まずは、「映画館の記憶篇」と題し、2月15日(土)に京まちなか映画祭・井上恭宏さんと、2作品の森田惠子監督をゲストに、かつて映画館が多く存在した京都の街の記憶や、いまの映画祭などの取り組みについて紹介する。
翌日の2月16日(日)は、「女子力篇」。開館50周年を迎える京都みなみ会館の館長・吉田由利香さんを迎え、オールナイトなど様々な企画をしかける同館の運営について話を伺う。
翌週2月22日(土)は、「達人編」。関西指折りのミニシアターである第七藝術劇場と京都シネマの松村厚支配人、横地由紀子支配人を講師に、映画館を運営する手腕の秘密に迫る。
最後は、3月1日(土)に実施。「愉しみ篇」と題して、大阪・九条のシネ・ヌーヴォ山崎紀子支配人と、神戸・元町映画館の林未来支配人をゲストに、映画館とお客さんとの関係や映画館運営の楽しさについて紹介する。
「小学校にふさわしく4回の“授業”を開いていただきます。ココでしか聞けない舞台裏のお話を、ゲストのキャラクターにも焦点をあててたっぷり伺います!」と話す、同シアターの担当者。「普段はお客さんが映画を観るために舞台裏を支える“影の存在”である映画館のなかの人たちが、今回は主役です! 映画のお仕事や映画館という場所に興味がある方、まちづくりに関心のある方、どなたさまも、ぜひご参加ください!」と呼びかけている。
なお、『小さな町の小さな映画館』は2月15日(土)から2月28日(金)まで、『旅する映写機』は2月22日(土)から3月7日(金)まで、それぞれ上映予定。
関西の映画館の支配人・館長が5人も登壇する、またとない企画。
ぜひその映画館の魅力に触れるとともに、「中の人」たちの声に耳を傾けたい。
詳細情報 |
開催日程 |
2月15日(土) 12時30分の『小さな町の小さな映画館』上映後 「おしえて先輩!映画館の記憶篇」 ゲスト…京まちなか映画祭・井上さん、森田惠子監督 2月16日(日) 2月22日(土) 3月1日(土) ※作品の上映は、 |
映画館 |
元・立誠小特設シアター (京都市中京区備前島町310-2、TEL 080-3842-5398) |
サイト |
トークイベント「おしえて先輩!映画館!」 http://risseicinema.com/archives/3295 元・立誠小学校 特設シアター http://risseicinema.com/ 『旅する映写機』公式サイト http://www.eishaki.com/ 『小さな町の小さな映画館』公式サイト http://www.chiisanaeigakan.com/ 映画館の役割、映画の価値―『旅する映写機』など関西で上映へ http://www.cinepre.biz/archives/9796 |