マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一ら、選挙で勝ち目の薄い出馬を繰り返す「泡沫候補」と呼ばれる人たちを追ったドキュメンタリー映画『立候補』が、大きな反響に。第七藝術劇場、元・立誠小シアター、元町映画館など関西でも上映へ。
映画『立候補』を手がけた藤岡利充監督(写真右)と木野内哲也さん |
※出演者が参議院選挙に出馬しているため、公式サイトではポスターの掲示や登場人物の紹介を一時取りやめています。今回のインタビューは参院選告示前に行いました。ご了承ください。
話題の選挙映画を観て、政治について今一度考えよう。
映画『立候補』は、政治の選挙戦を扱ったドキュメンタリー映画。「スマイル」で知られるマック赤坂さんをはじめとして、大阪での出馬がおなじみの羽柴誠三秀吉さん、過激な政見放送が話題を呼んだ外山恒一さんら、選挙で勝ち目の薄い出馬を繰り返す「泡沫候補」と呼ばれる人たちを取材している。
もともとは「夢追い人」という企画でスタートしたという本作。藤岡さんが「かなわなくても夢を追う人たちに、何のために目標を追いかけているのかを聞く」というプロジェクトを考えていたという。外山さんのインタビューがかなう中でマック赤坂さんのことを知り、取材を敢行。会った時に、ちょうどW選挙と呼ばれた2011年の大阪府知事選に出るところだと聞き、「ぜひそれを撮りたい」と申し出た。
木野内さんは「マック赤坂さんにも、伝えたいことがきっとあるはず」だと思って取材に行ったが、「撮っても分からなかったんですよ」と苦笑しながら振り返る。
本作では、そんなマック赤坂さんの「スマイル党」のアピールから、街頭での歌や演説、さらには橋下徹・現大阪市長とのやりとりや、ある大物政治家との息詰まる攻防までを追いかけている。
(C) 2013 word&sentence |
もともと一緒に映画を作っていた藤岡さんと木野内さん。それがしばらくできなくなっていたところへ、藤岡さんから「泡沫候補を撮りたい」と打診を受け、久しぶりにタッグを組んだという。「映画を仕事にしているわけでもない自分たちも、泡沫候補のようなもの」と共感し、選挙に挑んでは敗れ続ける彼らを、自分たちに重ね合わせた。
「最初は上映できるかどうか、上映してもらえる映画館があるかどうか分からなかった」と話す木野内さん。「それも含めて、僕たちも泡沫なんだ」と思ったという。でも「誰を悪役にするわけでもない、エンターテインメント映画として完成している」という点を見抜いた映画館の支配人らから声がかかり、上映が実現した。
東京で上映されるや否や、連日立ち見が出るほどの話題に。ポレポレ東中野では上映回数を急きょ増やすなど、大きな反響があった。先日はニコニコ動画での有料放映が決定するなど、多くの広がりを見せている。
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映画『立候補』は、第七藝術劇場と元・立誠小特設シアターで7月27日(土)から、元町映画館で8月17日(土)から上映予定。
見どころもたくさんで、“選挙エンターテインメント”とも呼べる本作。選挙の話題で盛り上がるいまだからこそ、ぜひ鑑賞しよう。
予告編 |
詳細情報 |
上映日程 |
第七藝術劇場 7月27日(土)~ 元・立誠小特設シアター 元町映画館 |
映画館 |
第七藝術劇場 (大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073) 元・立誠小学校 特設シアター 元町映画館 |
サイト |
映画「立候補」公式サイト http://ritsukouho.com/ 第七藝術劇場 http://www.nanagei.com/ 元・立誠小学校 特設シアター http://risseicinema.com/ 元町映画館 http://www.motoei.com/ |