京都で開催される祇園祭に合わせて、路上に設置したスクリーンで映画を上映する「祇園天幕映画祭」が実施される。アニメや映画の上映、CM作品の表彰、ヨーロッパ企画のコラボイベントも。
(祇園天幕映画祭提供) |
祇園の風情を楽しみながら、野外上映を満喫しよう。
「祇園天幕映画祭」は、2007年から毎年、祇園祭に合わせて行われているイベント。京都造形芸術大学で映画制作を教える林海象監督が、祇園商店街の振興組合と提携し、「祇園地域における人の流れを作ろう」という思いでスタートさせた。昨年からは、同大学OBらを中心とする映画製作上映団体「月世界旅行社」が企画運営に参加。路上に天幕を張っての映画上映だけでなく、京都の有名劇団ヨーロッパ企画との提携や、祇園をテーマにしたCM作品の公募など新たな試みを実施した。
(昨年の模様はこちら)
昨年の路上上映の様子(祇園天幕映画祭提供) |
今年は、歩行者天国となる京阪四条駅から八坂神社に至る四条通りに、4つのスクリーンを設置。祇園祭に訪れた人が無料で観ることができる。
1つめは、にしんそば「やぐ羅」前に設置。16ミリ映写機を使い、子ども向けアニメや戦前に祇園で撮影された映画作品などを上映する。観客席には座敷を設置し、座って鑑賞することができる。
2つめは、画廊「七彩画房」前の「祇園CMアワードスクリーン」。「祇園の美」をテーマに募集した30秒のCM作品を一挙上映し、観客にアンケート審査をしてもらうという企画。合わせてゲスト審査員のトークや審査発表、最優秀賞などの表彰も行う。
3つめは、和菓子店「松葉屋」前のスクリーン。月世界旅行社や京都造形芸術大学の学生が手がけた自主映画3本を上映する。作品はそれぞれ、神戸100年映画祭の企画で同団体が作った『さよなら、さよなら、さよなら』(片岡大樹監督)、同大学卒業制作で自主映画界の話題をさらった『さすらいのジャンゴ』(並河信也監督)、イメージフェスティバルにも出品された『mort』(青山理紗監督)。
4つめのスクリーンは、京都祇園ホテル前に設置。京都で活動する劇団「ヨーロッパ企画」が制作したNHKの人気番組「タクシードライバー祇園太郎」を上映するほか、同劇団員の永野宗典さん、本多力さんがトークイベントを行う。
(C)NHK/ヨーロッパ企画 |
昨年の路上上映の様子(祇園天幕映画祭提供) |
祇園天幕映画祭は、7月15日(月・祝)の19時30分から開始。
祇園祭の雰囲気を存分に楽しみながら、あちこちの映画をぶらりと鑑賞しよう。
詳細情報 |
開催日程 |
7月15日(月・祝) 19時30分~22時 |
開催場所 |
祇園商店街 (京都市東山区祇園町南側567−6) |
サイト |
祇園天幕映画祭 http://www.giontenmaku.com/ 祇園天幕映画祭Facebookページ https://www.facebook.com/giontenmaku [寄稿]京都の街角にスクリーン登場 祇園天幕映画祭【キネプレレポート】 http://www.cinepre.biz/?p=1317 |