大阪の新世界で、『どついたるねん』(赤井英和主演、阪本順治監督)などを上映する「新世界映画祭」の開催が決定。8月の実施に向けて、協力スタッフを募集している。
「新世界映画祭」実行委員の安福さん(写真右)とHirokoさん |
地域に根ざした新たな映画祭が、大阪に誕生する。
1912年に通天閣が開業したことから、昨年2012年に100周年イベントが催された新世界。この地で、映画祭を作り上げようという動きが立ち上がった。
発案者は、安福さん。岡山出身だが、赤井英和の自伝を映画化した『どついたるねん』を観て、新世界に憧れを抱いたという。そして実際に訪れ、より一層この街が好きになった、と話す。
もともと映画が好きだったことから、「新世界で映画祭を開き、多くの人に新世界の映画を観てもらいたい」という思いで同企画を立案。当初目標としていた昨年の100周年の開催は間に合わなかったが、今年夏の開催を決定。実現に向け、準備作業も大詰めとなった。
「かつて新世界は映画館や劇場なども多く、大阪の歓楽街として栄えた街でしたが、今では映画館も少なくなってしまいました」と話す安福さん。「映画を通じて新世界のファンを増やしていきたい。大阪が好き、新世界が好き、映画が好き、そんな人が集まってともに映画を観ることで、映画の舞台となった新世界という街を楽しみたいと思っています」と呼びかけている。
安福さんらが昨年、映画祭の準備中に制作したフリーペーパー |
今回は、8月3日(土)・4日(日)の2日間の開催を予定。3日には大阪府立大学の准教授・酒井隆史さんが「映画から見た新世界」などをテーマに講演するほか、4日には『どついたるねん』や同じく阪本順治監督の短編『新世界』など、新世界をモチーフにした映画を上映する。
今後は、地元の商店街や市場をテーマにした作品作りなどの企画も考えているという。
『どついたるねん』 (C)THE STAR OVERSEAS LIMITED & UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED |
また同映画祭では、8月の開催に向けて一緒に活動してくれるスタッフを募集している。興味のある方はosakashinsekai@yahoo.co.jpまで。
新世界を舞台に動き出した新たな映画祭に、注目したい。
詳細情報 |
開催日程 | 8月3日(土)・4日(日) |
協力スタッフ募集 |
協力してくれるスタッフを6月末日まで募集 問い合わせ先はosakashinsekai@yahoo.co.jpまで。 |
サイト |
新世界映画祭facebookページ https://www.facebook.com/pages/新世界映画祭/274752889317741 公式ツイッター https://twitter.com/filmfes2012 |