姫路の古書店で催される映画上映会「シネマ窟」の5回目が、6月9日(土)に行われる。今回はアニメーションの上映イベントとの共同開催。
シネマ窟は、姫路で1997年に発足した「姫路シネマクラブ」が主催する映画上映会。以前は「姫路で上映されない良質な商業映画を上映する」ことを主眼に活動を行ってきたが、2011年10月に新たに「シネマ窟」を立ち上げ。「商業映画でなく、良質の自主映画を上映する」ことを目的に、2カ月に一回のペースで開催している。
第1回は、京都で活動する自主映画制作・上映団体の「月世界旅行社」の作品を選出。そして2011年12月の第2回には、「Animation Factory Festival」を主催するアニメーション制作・上映団体「PEAS」とのタッグでアニメ作品を上映。今年2月の第3回は中之島映画祭で準グランプリを受賞した「あばうとあがーる」(角田行平監督)を取り上げた。そして4月の第4回では、時代劇の自主映画制作団体「剣劇会」の作品を上映。バリエーションに富んだ作品のチョイスが話題を呼んでいた。
「シネマ窟 vol.2」の様子 |
「シネマ窟 vol.4」の様子 |
第5回目となる今回の上映会(6月9日)では、第2回にタッグを組んだ「PEAS」と再協同。「Animation Factory Festival」が6月16日にひかえていることから、「プレイベントやで@姫路」と題し、本番に先かげてアニメーション作品を上映する。
姫路シネマクラブの竹中さんは「PEASさんとは、第2回以降もお互いの上映会を行き来するなど交流が続いていました。今回のコラボは、第5回の企画を考えていたところPEASの植村さんからお話をいただき、ぜひということで実現したのです」と経緯について説明。
第2回の時に十数本のアニメーション作品を上映したことが観客から多くの支持を得たといい、その時の「もう少し1本1本をじっくり見てみたい」という声を反映させる方法を検討。「MTMローリング方式、とちょっと大げさに名づけましたが、作品に対する理解を深めてもらうちょっとした工夫、短編アニメーションの新たな鑑賞方法を提案したいと思っています」と今回の“秘策”について少しだけ明かしてくれた。
「シネマ窟自体は小さな上映会ですが、今回のプレイベントによって、『Animation Factory Festival』さんも盛り上げていきたいですね」と抱負を語る竹中さん。当日までベールに包まれたその上映方法とともに、自主映画とアニメーションのかけ橋とも言えるその取り組みに注目したい。
■日時
6月9日(土)
18:30開場 19:00~21:00
■料金
一般 1,000円/会員 800円(ともに1ドリンク付き)
予約・問い合わせ TEL 079-281-8007
■上映場所
書肆 風羅堂
(姫路市亀井町81、TEL 079-281-6040)
■サイト
書肆 風羅堂
http://www5.ocn.ne.jp/~furadou/
シネマ窟
http://www5.ocn.ne.jp/~himecin2/CINEMA-KUTSU/
姫路シネマクラブ
http://www5.ocn.ne.jp/~himecine/
Animation Factory Festival 2012
http://peas-animation.com/anime-factory/