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“映画原点の地”から発信 元・立誠小に特設シアター

「日本映画原点の地」である京都の元・立誠小で、特設シアターが開設される。同校出身の谷口正晃監督の特集上映や、京都が舞台の『太秦ヤコペッティ』先行上映も。


京都に、また一つ新たな映画の拠点が誕生する。

元・立誠小学校(京都市中京区)は、1993年に閉校。それ以降は地域のイベントの拠点として、市内外から多くの人が集まる場所になっている。
映画の原型である「シネマトグラフ」が19世紀末に日本に輸入された際、日本初となる試写実験がこの地で行われたことから、「日本映画原点の地」としても知られている。

今回はこの元・立誠小の校舎内教室に、映画の特設シアターを開設。シネコンやミニシアターとも違う新たな映像発信の形を目指し、上映だけでなくワークショップやトーク、ライブイベントなど多角的な展開を企画している。
京都を中心に映画製作や配給事業を手がけるシマフィルム株式会社と京都市が共同主催。
また5月からは同所を拠点に、京都映画人発掘育成プロジェクト「シネマカレッジ京都2013」を開講。俳優・演技クラス、企画・脚本クラス、配給・宣伝クラスの3ジャンルで映画の技術を学ぶ場を創造する。


シアター開設は4月27日(土)。当日はセレモニーが行われる。
上映企画第一弾として、同校出身の谷口正晃監督の過去作『時をかける少女』(2010年、仲里依紗主演)、『乱反射』(2011年、桐谷美玲主演)の2作品を特集上映。
あわせて、シマフィルムが京都を舞台に制作している映画シリーズの最新作『太秦ヤコペッティ』を特別先行公開。シリーズ過去作の『堀川中立売』『天使突抜六丁目』も併映する。


京都で新たに生まれた映画の動きに、ぜひとも期待したい。

■日程
4月27日(土)オープン

・谷口正晃監督特集 4月27日(土)~5月3日(金)
・『太秦ヤコペッティ』上映 4月27日(土)~

■場所
元・立誠小学校(京都市中京区備前島町310-2木屋町通蛸薬師下ル、TEL 080-3842-5398)

■サイト
立誠シネマ・プロジェクト
http://risseicinema.com/
シネマカレッジ京都2013
http://cinemacollege-kyoto.com/