塚口サンサン劇場の改革10年を記した人気連載! 書籍も発売中!

連載コーナーはこちら

『よみがえりのレシピ』特別披露 食事とトークショーも

山形県に伝わる在来作物の種を受け継ぐ人たちの姿を追ったドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』の特別披露上映会が、3月18日(月)、梅田の新阪急ホテルで催された。当日は滋賀県の食材を使った特別ランチの提供や、監督らのトークショーも。


作品について語る渡辺智史監督(写真右)と古庄浩さん

ドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』(2011年、95分)は、戦後の品種改良の影に消えて行った在来作物にスポットライトを当てた作品。古代からの種を守り継いだ人たちと、その野菜を新しい料理に生まれかえらせようとする奥田シェフの姿を描いている。

今回の特別上映会は、同作に共感した滋賀の野菜ソムリエたちが有志の実行委員となり開催したという。
まず作品が上映された後、滋賀県の食材を使った特別ランチが提供。そして同作の渡辺智史監督と、地域活性化料理研究所所長で山形県の「食の都庄内親善大使」もつとめる古庄浩さんが登壇し、映画や食についてのトークを実施した。


古庄浩さんが笑いを交えた軽快なトークを披露

大阪や東京のホテルで勤務した後、山形での食文化コミュニティに貢献するため、同県を訪れているという古庄さん。
同作に登場する、在来作物の再生を手がける奥田シェフとも既知の仲だといい、「彼は天才。普通シェフは、どういう料理を作るか考えてから食材を選ぶけど、彼はまず食材に向き合う。そしてその食材の良さをきちんと引き出す料理を考える」と絶賛。
また在来作物については、「普通の野菜より、ハンデが多い。ビジネスには向いていないと言えます」と言及。だからこそ在来作物を守ることの重要性について語った。


多くの人が2人の話と食事を楽しんだ。

渡辺監督は、「生まれ育った山形の地で、魅力的な食のコミュニティがあることを知り、映画にしようと思った。こうした動きがあるのをみなさんにもっと知っていただきたい」と話した。
映画と特別ランチ、トークショーを楽しんだ参加者から2人に、大きな拍手が贈られた。

『よみがえりのレシピ』は4月下旬、第七藝術劇場で公開予定。

■サイト
『よみがえりのレシピ』公式サイト
http://y-recipe.net/
特別対談やランチ付上映 『よみがえりのレシピ』が催し 【キネプレニュース】
http://www.cinepre.biz/?p=4800