昨年急逝した若松孝二監督をしのび、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『キャタピラー』『海燕ホテル・ブルー』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の過去4作品を上映する追悼企画が、テアトル梅田で催される。
昨年逝去した若松孝二監督 |
早い死が惜しまれた監督の過去作が、一挙上映される。
若松孝二さんは、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008年)をはじめとして、昭和を題材にした作品を多く手掛けてきた映画監督。体制への怒りを根本に据えながら、独特の演出で多くのファンを獲得した。昨年、交通事故にあい惜しまれつつ急逝。今年3月からは、遺作となった『千年の愉楽』の公開がひかえている。
今回、テアトル梅田では若松監督をしのび、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008年)、『キャタピラー』(2010年)、『海燕ホテル・ブルー』(2012年)、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012年)の4作品を一挙上映する。
特に『実録~』、『キャタピラー』『三島由紀夫~』は「昭和三部作」と呼ばれ、戦争とイデオロギーを描こうとしたエネルギーが、今なお多くの人を魅了している。
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(C)若松プロダクション |
、『キャタピラー』(C)若松プロダクション |
『海燕ホテル・ブルー』(C)若松プロダクション |
『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(C)若松プロダクション |
「映画に時効はない」が口癖だったという若松監督。「俺が死んでも、作品は50年、100年と残るんだ」とも話していたといい、その映画作りのヘの姿勢を敬愛する映画人も多い。
テアトル梅田のホームページでは「単なる追悼ではなく、常にサインに『心』と書き添えていた若松孝二の心を受け止め、つないでいく」特集にしたいと訴えている。
「追悼を超えて 若松孝二in 梅田」は3月2日(土)~3月8日(金)、テアトル梅田で開催。上映スケジュールはこちらを参照。
映画作りに生涯をささげた監督の、生きざまをぜひ体感したい。
■上映日程
3月2日(土)~3月8日(金)
■料金
一 般1,200円
TCG会員、シニア・高校生以下、水曜サービスデー1,000円
■映画館
テアトル梅田
(大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフトB1F、TEL 06-6359-1080)
■サイト
「追悼を超えて 若松孝二in 梅田」
http://www.ttcg.jp/theatre_umeda/topics/detail/19083
テアトル梅田
http://www.ttcg.jp/theatre_umeda/
若松監督遺作『千年の愉楽』先行上映 出演者4名登場 【キネプレレポート】
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