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若松監督遺作『千年の愉楽』先行上映 出演者4名登場

若松孝二監督の遺作『千年の愉楽』の特別先行上映が1月14日(月・祝)に関西4館で行われ、出演者の佐野史郎さん、高良健吾さん、高岡蒼佑さん、井浦新さんが舞台あいさつのため訪れた。


舞台あいさつを行う出演者4人(場所はシネ・リーブル神戸)

『千年の愉楽』は、芥川賞作家・中上健次さんの短編小説集を原作に、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『キャタピラー』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』などを手がけた若松孝二監督が映画化したもの。若松監督が昨年急逝したため、遺作となった。
和歌山県新宮市の「路地」と呼ばれる集落で、長年赤ん坊をとり上げつづけた産婆・オリュウノオバ。その彼女の目線を通して、美しさのあまり女たちに愉楽を与えながら命の灯を燃やしつくして死んでいく、「中本」の血を継ぐ男たちの生きざまを描いている。
出演しているのは、寺島しのぶさん、佐野史郎さん、高良健吾さん、高岡蒼佑さん、井浦新さん、山本太郎さん、原田麻由さんら。

今回は3月の一斉ロードショーに先駆けて、特別先行上映会を開催。関西ではシネ・リーブル神戸、京都シネマ、テアトル梅田、第七藝術劇場で実施され、出演者4人が舞台あいさつを行った。


満席の観客に迎えられた4人

拍手に迎えられて登場した4人の写真撮影が解禁されると、観客の喜びは最高潮に。スマートフォンやデジカメを取り出し、好きな俳優の写真を納めていた。佐野さんは「ぜひたくさんの人に、この映画の魅力を伝えてください。それが若松監督の供養になると思います」と話した。


佐野史郎さん(左)、井浦新さん

高良健吾さん(左)、高岡蒼佑さん

観客からは、「男の色気とは何か」「血とは何か」など、多くの質問が投げかけられ、4名がそれぞれ感じたことや若松監督に対する思い出を和気あいあいと語った。途中、監督のことを思いだしながら涙ぐむ場面も見られた。佐野さんは、以前監督と出席した湯布院映画祭での舞台あいさつをユーモアを交えながら振り返り、観客をわかせた。


和やかな雰囲気で会話も弾んだ

スマートフォンで撮影する観客も

若松孝司監督の遺作『千年の愉楽』は、3月9日から全国一斉ロードショー。

■サイト
映画監督「若松孝二」・俳優「井浦新」 【キネプレインタビュー】
http://www.cinepre.biz/?p=654
『千年の愉楽』公式サイト
http://www.wakamatsukoji.org/sennennoyuraku/