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高橋惠子さん主演 京都造芸大制作の『カミハテ商店』

高橋惠子さん主演の映画『カミハテ商店』(2012年、104分)が、11月24日(土)の京都シネマを皮切りに、関西で順次公開される。


山本起也監督(写真左)、高橋伴明さん(中央)、高橋惠子さん

数々の映画やドラマに出演した女優高橋惠子さんが、23年ぶりに主演をつとめる映画『カミハテ商店』が、いよいよ関西でも公開される。

『カミハテ商店』は、京都造形芸術大学映画学科のプロジェクト「北白川派」から生まれた映画作品。学生がプロと現場をともにし、共同で毎年1本の劇場公開作を制作するというもので、本作はその第3弾として作られた。
自殺の名所となってしまった断崖絶壁の近くに立つ、古い商店。その初老の女店主千代と、訪問者たちとの交流やすれ違いを通して、千代の心の変化や葛藤、「生きること」についての問いかけを表現した静かなヒューマンドラマとなっている。


『カミハテ商店』(c)北白川派

その女店主を演じるのが、本作が23年ぶりの映画主演となる高橋惠子さん。寺島進さんやあがた森魚さん、松尾貴史さんら実力派俳優が枠を固めるとともに、演劇を学ぶ学生が多数参加し、フレッシュでみずみずしい演技を披露している。
プロデューサーは京都造形芸術大学教授で、高橋惠子さんの夫でもある高橋伴明さん。その他同大教授林海象さんらもプロデュースをつとめている。音楽では、詩人谷川俊太郎さんの息子で音楽家の谷川賢作さんが参加。


『カミハテ商店』(c)北白川派

最初、学生が考えてきた多数の企画の中から原案が選ばれ、監督の山本起也さんが高橋伴明さんらとともに脚本の執筆を進めていったという本作。高橋惠子さんは「最初どういう映画か聞かされてなかったので、現場に入りながら、徐々に千代の気分に寄り添い、役を完成させました」と話す。
ロケ地に選ばれたのは、島根県隠岐郡海士町。山本監督が実際に訪れ、「こここそがカミハテ商店の場所にふさわしい」と思い、気に入ったという。そこで約3週間、合宿しながら撮影を敢行。厳しい自然の風景が、現実とファンタジーの境目を描く本作の情景に、より一層の力を与えている。


『カミハテ商店』(c)北白川派

『カミハテ商店』は、11月24日(土)から京都シネマで上映。以降、第七藝術劇場、元町映画館で順次公開される。

■予告編

■上映日程
京都シネマ 11月24日(土)~
第七藝術劇場 12月8日(土)~
元町映画館 12月15日(土)~

■映画館
京都シネマ
(京都市下京区烏丸通四条下る西側COCON烏丸3F、TEL 075-353-4723)

第七藝術劇場
(大阪市淀川区十三本町1-7-27、TEL 06-6302-2073)

元町映画館
(神戸市中央区元町通り4-1-12、TEL 078-366-2636)

■サイト
『カミハテ商店』公式サイト
http://www.kitashira.com/
京都シネマ
http://www.kyotocinema.jp/
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
元町映画館
http://www.motoei.com/