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猿沢池にレッドカーペット 「なら国際映画祭」開幕へ

映画監督の河瀨直美さんが理事長をつとめる「なら国際映画祭2012」が、9月14日(金)~17日(月)に奈良で開催される。


猿沢池52段にレッドカーペットが浮かび上がる

「なら国際映画祭」は2010年のスタートにつづき、2回目の開催。カンヌ国際映画祭などで海外の評価も高い河瀨直美さんが、地元・奈良で映画の祭典を企画したことから始まった。通常の映画上映だけにとどまらず、若手映像作家の制作支援や、奈良の風土を生かした野外イベントなどが盛り込まれた催しとなっている。

根幹プロジェクトの一つとして「NARAtive2012」を実施。これは「新人コンペティション部門」で最高賞の“ゴールデンSHIKA賞”を勝ちとった監督に、奈良を舞台にした作品の制作支援を行うというもの。今回上映されるのは、2010年に同賞を獲得したペドロ・ゴンザレス・ルビオ監督が、奈良県十津川村を舞台に撮影した『祈-Inori』(72分)という作品。ロカルノ国際映画祭新鋭部門でグランプリを受賞している。


『祈-Inori』(c)NPO法人なら国際映画祭実行委員会

今年の新人コンペティション部門には、世界中の新進気鋭の作家8人が作品を出品している。
また、山崎都世子監督の『むすび』(120分)の招待上映も。山崎さんは、第1回なら国際映画祭の際に河瀨直美さんプロデュースで『びおん』を制作したほか、昨年は河瀨さんの呼びかけで作られた東日本大震災復興支援フィルム「3.11 A Sense of Home Films」に参加している。
その他、学生映画の祭典「NARA-wave」や、子ども映画制作ワークショップ、奈良初の映画館「尾花座」復活上映、小学校・寺での野外上映などが予定されている。


第1回2010年の開会式の様子

初日となる9月14日(金)には、奈良の観光名所・猿沢池でオープニングイベントを実施。52段の階段を映像アートで赤く照らし出し、映画監督やサポーターが登場するセレモニーが行われる。
奈良を拠点に、文化・芸術の発信に精力的に取り組む河瀨直美さんとなら国際映画祭。古都奈良と映画との邂逅を楽しみたい。

■開催日時
9月14日(金)~17日(月)
※9月13日(木)に前夜祭上映

■料金
映画鑑賞1回券1,000円
映画鑑賞パスポート券3,000円

■場所
・メイン会場
ならまちセンター
(奈良市東寺林町38番地、TEL 0742-27-1151)

・その他
猿沢池、ホテルサンルート、東大寺門前夢風ひろば、椿井小学校

■サイト
なら国際映画祭2012
http://www.nara-iff.jp/