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清水尚弥・平愛梨主演作『からっぽ』が大阪で上映中

若手映画監督草野翔吾さんの最新作『からっぽ』(清水尚弥・平愛梨主演、117分)が、大阪のシネ・ヌーヴォで現在公開されている。8月17日(金)まで。

同作品は「キネプレを見た!」キャンペーンを実施中。詳しくは後で。

『からっぽ』は自分の存在の不安定さを感じ、誰からも気にされなくなってしまった高校生「加藤小判」(清水尚弥さん)が、テレポートという超能力を身につけてしまう物語。社会においていかれる孤独を感じながらテレポートした先で出会ったのは、「シーナ」という女性(平愛梨さん)。帰る場所のない2人の、コミカルで奇妙な共同生活が始まる。
一方、町では「白い河童」のうわさがもちきりに。住民たちは、その河童を使っての町おこしを考えるのだが・・・というストーリー。

今年28歳になる草野翔吾監督は、学生時代から映画制作に従事。俳優・大杉漣さんが出演した当時の作品『Mogera Wogera』(2009)で自主映画業界の中で高い評価を得る。今回はさらに豪華な俳優陣をそろえた。
主演に、『山田太郎ものがたり』などに出演している10代の新星・清水尚弥さんと、『20世紀少年』への出演やバラエティー番組での活躍が印象的な平愛梨さん。他にも、連続出演となる大杉漣さんをはじめ、三浦誠己さん、山本浩司さん、品川徹さん、宮下順子さんといった実力抜群の俳優たちがわきを固めている。
最初は「少し痛い女性」として設定していたシーナ役だが、平愛梨さんのにじみでるようなキュートさと自然で快活な演技が加わり、見ていて安心できるような要素が生まれた、と話す草野監督。

群馬県桐生市出身の監督は「もともと地元にあった河童伝説を作品に盛り込みたかった」という。そして「孤独で消えたくなりたいと思ったことがある」という自分の体験から、「誰にも気にされなくなったらテレポートできる」という設定を思いついた。河童や超能力をテーマに選んだその根幹は、「“この世ならざるもの”を描きたい」という、映像に対する挑戦意識だ。


草野翔吾監督がシネ・ヌーヴォに来場。ポスターは出演者のサインでびっしり。

そしてもう1つ意識したのは「地域で撮るということ」だった。地元・桐生で1本作りたいと思いたち、実際桐生に拠点を移して企画をスタートさせた。地域ぐるみで話を進め、クランクイン間近となった2011年3月に東日本大震災が発生。延期を余儀なくされた時、「スタッフルームを開放して映画カフェにしよう」と考案。そのおかげもあって、交流した地域の人のバックアップを得ながらの撮影ができたという。
「でも観光地を紹介するような“ご当地映画”ではなく、どの地域の人も楽しめる映画に仕上げました」と出来栄えに対する自信を語る草野監督。「いろんな方に楽しんでみてもらえる作品だと思います。ぜひ見てみてください」とアピールした。


同映画を上映しているシネ・ヌーヴォでは「キネプレを見た!」キャンペーンを実施。
受付で「キネプレを見た」と話すと、当日券(1,500円)が特別料金1,200円で購入できる。

■予告編

■上映日時
8月4日(土)~8月10日(金)
 11:00~・13:20~

8月11日(土)~8月17日(金)
 12:50~・18:40~

■料金
一般1,500円、学生1,200円、シニア・会員1,000円
 「キネプレを見た!」で特別料金1,200円

■会場
シネ・ヌーヴォX
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)

■サイト
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/
『からっぽ』公式サイト
http://karappo.me/