7月15日祇園祭の宵々山に合わせて「祇園天幕映画祭」が行われる。運営は祇園商店街振興組合と映画製作上映団体「月世界旅行社」。京都の人気劇団「ヨーロッパ企画」の参加も。
風情あふれる祇園の街で映画イベント |
「祇園天幕映画祭」は、2007年にスタート。祇園商店街振興組合と京都造形芸術大学教授・林海象監督(『私立探偵 濱マイク』シリーズなど)が協力し、「祇園地域における人の流れを作ろう」という思いで企画を開始。毎年、商店街での上映会などの催しを行ってきた。
今年からは、同大学の学生らで結成した映画製作上映団体「月世界旅行社」が企画運営に参加。月世界旅行社は関西で自主映画の「巡業上映」を行うほか、他の上映会との積極的な提携、「マチヤ映画夜行」という定期上映会などを催すなど、地域に根差した映画の上映イベントの企画・運営を行っている。
今回の祇園天幕映画祭では、祇園をテーマに募集したCMの表彰イベント「祇園CMアワード」、京都の人気劇団「ヨーロッパ企画」との連動コーナー、月世界旅行社のオールナイト映画上映イベントの祇園出張版、という3つの企画を中心に行われる。
祇園CMアワードは、「外から祇園という街はどのように映っているのか」をテーマに、映像の作り手たちからCMを募集。優秀作を審査し、上映して発表するというもの。
ヨーロッパ企画とのコーナーでは、NHKの人情紙人形劇「タクシードライバー祇園太郎」(同劇団が参加)を上映。同作の監督・脚本をつとめる永野宗典さんらがトークショーを行う。
また月世界旅行社が今年3月まで毎月実施していた「マチヤ映画夜行」の祇園出張版の企画も。月世界旅行社のスタッフが厳選した自主映画や京都造形芸術大学のセレクション作品などを上映する。
昨年の祇園天幕映画祭の様子 |
今回のイベントについて、月世界旅行社プロデューサーの岡本建志さんは「ある意味自分たちの原点とも言える催し」と話す。同グループが結成されたのは2010年7月だが、最初の活動が祇園天幕映画祭での野外上映だったからだという。当時は京都造形芸術大学映画学科の一学生団体としての参加だったが、「野外上映の楽しさ、難しさというものをその時に体感した」と振り返る。
月世界旅行社には「どんな場所でも上映する」というコンセプトがあるという。岡本さんは「“祇園”というこの地元色の強い映画祭を根付かせていきたい」と意気込みを話してくれた。
最後に、「祇園祭を楽しんでいるお客さんが、スクリーンの存在に気づいて足を止め、観ていくような気軽さで全然構わない。日々の忙しさを忘れるためお祭りにくりだし、映画の野外上映という非日常な体験をしてもらえることができれば」とも。「映画ファン以外の人にも映画を届けたい。それぞれのスタイルで映画を楽しんでもらえれば」とPRした。
■開催日時
7月15日(日) 19時~22時30分
■場所
祇園商店街
四条の川端通(南座のあるところ)から八坂神社までの商店街
■サイト
祇園天幕映画祭(Facebookページ)
http://www.facebook.com/giontenmaku
月世界旅行社
http://gessekai-ryokousya.com/
月世界旅行社(Facebookページ)
http://www.facebook.com/gessekairyokousya
7月に祇園で野外映画祭 30秒CMを募集【キネプレ記事】
http://www.cinepre.biz/?p=951